名前の通り、資金の一割に由来する『10%法』というベッティングシステム。
本記事ではその有用性の真偽と、メリット・デメリットについて追及していきます。

複利は宇宙最強のチカラ!
アインシュタインも言ってたもんね!

それについては否定しないのだけれども。

でもカジノゲームにおける10%法は、そもそもロジックとして成立すらしていない、単なる気構えでしかないのよね。
結論から言うと、『10%法』はそもそもストラテジーのひとつとして確立されているとは言い難く、そのまま扱えばいずれ破滅するデスロードの一歩目です。
よってこのページに記されるロジックを、そのまま用いることは非推奨となります。
10%法のストラテジー
- 総資金の10%をベット金額とする
10%法にはシステムのリセットやスタートの明確な線引きはなく、ゆえに始まりも終わりもありません。
特段の戦術はなく、単に総資金に10%した数値をベットするのみです。

ヒェッ、これってベット戦略なの?

単なる複利のおさらいなのよね。
10%法の向いているゲーム
10%法では得意とするゲームはありません。
あえてムリヤリ挙げるとすれば、他のベッティングシステムをそのまま導入しづらい、ブラックジャックが当てはまるかもしれません。

ブラックジャックに向いているベッティングシステムって、たしかになかなか無いよね。

ベット額が2倍~4倍になったりする上に、勝率も固定ではないからね。
10%法のメリット
豪運の持ち主限定という縛りなら、10%法はそのまま運用可能です。
勝てば勝つほどベット金額は上昇していくため、複利の強みを最大限活かすことができるでしょう。

タネを話すと、これは相場向けの手法なの。
勝率が固定ではない株式/FXでは、テクニカル分析によって高勝率と思われる箇所からエントリー可能よ。

カジノゲームでは勝率はほぼ固定だから、この手法は活きないってことね。

そういうこと。
投資の世界では複利運用は当たり前なので、わざわざ『10%法』なんて大仰には言わないけれどもね。
つまり10%法の考え方自体は間違っておらず、カジノゲームでも大きな利益に到達するには、複利を用いることが必須であるということ。
他手法の、『ベース金額』にこれがあたります。
ただし10%法そのものをベットストラテジーとして採用するのは難しいため、あくまで「複利という考え方が存在する」と認識するのがベターなのです。
10%法のデメリット
まずは、標準的なゲームを10戦シミュレートしてみましょう。
2倍配当で10戦の例
ラウンド数 | 総資金 | ベット額 | 勝敗 |
---|---|---|---|
1 | $1000 | $100 | 負 |
2 | $900 | $90 | 負 |
3 | $810 | $81 | 勝 |
4 | $891 | $89 | 負 |
5 | $802 | $80 | 勝 |
6 | $882 | $88 | 勝 |
7 | $970 | $97 | 負 |
8 | $873 | $87 | 負 |
9 | $786 | $78 | 勝 |
10 | $864 | $86 | 勝 |
– | $950 | – | – |
5勝5敗にもかかわらず、-$50の損失が出てしまいました。
この手法では序盤の連勝がキモで、最初に運悪くつまずいた場合は、勝負のスケールが徐々に小さくなってしまうというデメリットがあるのです。

標準的な運だと、巻き返せるビジョンが浮かばないね……。

もちろん上記例の真逆もあるのだけれど、思い出してほしいのは、『カジノは胴元が有利』という点。

ハウスエッジぶんを計算に含めた場合、ゆるやかに死んでいく未来しか訪れないのは明白なのよ。
まとめ:10%法はそのまま使っても勝てない

他のベッティングシステムを使う時の、『ベース金額』に複利の意識を取り入れていきましょう。

現在総資金とリスク値を天秤にかけ、自分なりのパーセンテージを導き出すことを推奨するわ。

10%法と似たベッティングシステムだと、パーレイ法があるね。
更に完成度の高い、イーストコーストプログレッションはもっとオススメだよ。