『10%法』はカジノで有効?複利で攻めるスタイルは稼げるのか

ベット戦略

名前の通り、資金の一割に由来する『10%法』というベッティングシステム。

本記事ではその有用性の真偽と、メリット・デメリットについて追及していきます。

りっと
りっと

複利は宇宙最強のチカラ!
アインシュタインも言ってたもんね!

ねるこ
ねるこ

それについては否定しないのだけれども。

ねるこ
ねるこ

でもカジノゲームにおける10%法は、そもそもロジックとして成立すらしていない、単なる気構えでしかないのよね。


結論から言うと、『10%法』はそもそもストラテジーのひとつとして確立されているとは言い難く、そのまま扱えばいずれ破滅するデスロードの一歩目です。

よってこのページに記されるロジックを、そのまま用いることは非推奨となります。


10%法のストラテジー

概略
  • 総資金の10%をベット金額とする

10%法にはシステムのリセットやスタートの明確な線引きはなく、ゆえに始まりも終わりもありません。

特段の戦術はなく、単に総資金に10%した数値をベットするのみです。

りっと
りっと

ヒェッ、これってベット戦略なの?

ねるこ
ねるこ

単なる複利のおさらいなのよね。


10%法の向いているゲーム

向いているゲーム
  • (強いて挙げるなら)ブラックジャック

10%法では得意とするゲームはありません。

あえてムリヤリ挙げるとすれば、他のベッティングシステムをそのまま導入しづらい、ブラックジャックが当てはまるかもしれません。

りっと
りっと

ブラックジャックに向いているベッティングシステムって、たしかになかなか無いよね。

ねるこ
ねるこ

ベット額が2倍~4倍になったりする上に、勝率も固定ではないからね。


10%法のメリット

メリット
  • 連勝し続けると大きな利益となる

豪運の持ち主限定という縛りなら、10%法はそのまま運用可能です。
勝てば勝つほどベット金額は上昇していくため、複利の強みを最大限活かすことができるでしょう。


ねるこ
ねるこ

タネを話すと、これは相場向けの手法なの。
勝率が固定ではない株式/FXでは、テクニカル分析によって高勝率と思われる箇所からエントリー可能よ。

りっと
りっと

カジノゲームでは勝率はほぼ固定だから、この手法は活きないってことね。

ねるこ
ねるこ

そういうこと。
投資の世界では複利運用は当たり前なので、わざわざ『10%法』なんて大仰には言わないけれどもね。


つまり10%法の考え方自体は間違っておらず、カジノゲームでも大きな利益に到達するには、複利を用いることが必須であるということ。

他手法の、『ベース金額』にこれがあたります。

ただし10%法そのものをベットストラテジーとして採用するのは難しいため、あくまで「複利という考え方が存在する」と認識するのがベターなのです。


10%法のデメリット

デメリット
  • 一敗ごとに勝負のスケールが矮小化していく
  • 負けるほど一勝の利益が落ちる
  • 明確な損切りラインが見出しづらい

まずは、標準的なゲームを10戦シミュレートしてみましょう。

2倍配当で10戦の例

ラウンド数総資金ベット額勝敗
1$1000$100
2$900$90
3$810$81
4$891$89
5$802$80
6$882$88
7$970$97
8$873$87
9$786$78
10$864$86
$950

5勝5敗にもかかわらず、-$50の損失が出てしまいました。

この手法では序盤の連勝がキモで、最初に運悪くつまずいた場合は、勝負のスケールが徐々に小さくなってしまうというデメリットがあるのです。

りっと
りっと

標準的な運だと、巻き返せるビジョンが浮かばないね……。

ねるこ
ねるこ

もちろん上記例の真逆もあるのだけれど、思い出してほしいのは、『カジノは胴元が有利』という点。

ねるこ
ねるこ

ハウスエッジぶんを計算に含めた場合、ゆるやかに死んでいく未来しか訪れないのは明白なのよ。


まとめ:10%法はそのまま使っても勝てない

10%法まとめ
  • 10%法というベット戦略はそもそも存在できていない
  • 複利という考え方自体は非常に有用
  • ほかのベット戦略への礎とすべし
ねるこ
ねるこ

他のベッティングシステムを使う時の、『ベース金額』に複利の意識を取り入れていきましょう。

ねるこ
ねるこ

現在総資金とリスク値を天秤にかけ、自分なりのパーセンテージを導き出すことを推奨するわ。

りっと
りっと

10%法と似たベッティングシステムだと、パーレイ法があるね。
更に完成度の高い、イーストコーストプログレッションはもっとオススメだよ。