モンテカルロ法のロジックを更に改良したとされる、『2in1法』
カジノゲームや相場で扱われることのある、ベッティングシステムのひとつです。
最初に結論から書くと、この手法はかなりディフェンシブで、人によってはじれったく感じるストラテジーを用います。
リスク値を最小化しているために、大きく勝つことにこだわる人には不向きな一面があるのです。
攻めを捨てた防御タイプのベッティングシステムなんだね。
モンテカルロ法が、時おりマイナス収支で終わるケースが見られるのに対して、2in1法ではとにかく『リセット時に負債を負わない』ことを意識されているわ。
時間とスリルを犠牲に、コツコツ積み上げたい人向けのロジックよ。
2in1法のストラテジー
- 二連敗からシステムスタート
- 数列の左右を合計した値がベット金額
- 勝利で左端の数列を消し込む
- 敗北で右端にベット金額を書き込む
- 数列がひとつの場合はその数値でベット
- 数列が全て消えたらシステムリセット
ベース金額で二連敗するところからシステムはスタートします。
下記では『$3ベース』で解説していきます。
勝利時は左右数列を消し込み、敗北時はベット金額を書き込みます。
モンテカルロ法と異なるのは、数列が単独になってもシステムが継続する点。
その場合は、単独の数値をそのままベット金額とします。
ロジック自体は、ウィナーズ法ともちょっと似てるね。
2in1法が向いているゲーム
特性上、2倍配当の50%ゲームが最も効果を発揮します。
守りのロジックであることからも、勝率が高いゲームで使用することを前提にしているわ。
2in1法のメリット
メモ用紙は必要であるものの、ロジック自体は簡単な仕様になっています。
子供でも一見で扱えるのはメリットと呼べるでしょう。
また『連敗時のリスクが暴走しない』&『そもそも50%なので連敗しづらい』という特徴ゆえに、守りのロジックと呼ばれているのです。
連敗で暴走モードに入るマーチンゲール法と比べると、緩やかなベット金額が優しいね。
2in1法のデメリット
2in1法最大のデメリットは、『システム自体では大きな利益を生めない』という特性です。
まずは、以下のシミュレートをご覧下さい。
$3ベース:2倍配当
ラウンド数 | 数列 | ベット額($3ベース) | 勝敗 | 総損益 |
---|---|---|---|---|
1 | 3 | $3 | 負 | -$3 |
2 | 3,3 | $6 | 負 | -$9 |
3 | 3,3,6 | $9 | 負 | -$15 |
4 | 3,3,6,9 | $12 | 勝 | -$3 |
5 | 3,6 | $9 | 負 | -$12 |
6 | 3,6,9 | $12 | 負 | -$24 |
7 | 3,6,9,12 | $15 | 勝 | -$9 |
8 | 6,9 | $15 | 勝 | +$6 |
9 | – | システムリセット | – | +$6 |
9ラウンドまでプレイしても、利益は+$6にしかなりません。
これはリスク値を極限まで最小化した弊害であり、守りのロジックであるための呪縛です。
よって利益を出すには、システム外の連勝が必須となるのです。
時間効率はだいぶ悪いわね。
良くも悪くも一撃が小さいから、面白味は少ないの。
ヒリつきを求める、脳の焼かれたギャンブラーには物足りないかもな。
まとめ:2in1法は防御重視のロジック
カジノをプレイしている時点で矛盾だけど、いわゆる『堅実プレイヤー』にはもってこいかな。
似たような低リスクタイプでは、ダランベール法もあるよ。
ディフェンシブながら連勝に強い、バーネット法もオススメよ。