攻撃特化のベッティングシステム、31システム。
9ラウンドを1セットとして考え、ベースの数値を合計すると『31』であることから、こう名付けられています。

おっ、なんかカッコイイ響きじゃん。
攻撃特化ってのも心を躍らせるね。

でも攻撃特化は、失敗時のリスクが大きいことの裏返しでもあるの。
実際、このロジックを用いることはオススメできないわ。
結論から言うと、31システムを実戦で用いることはかなり危険です。
破綻率も高く、被る損失がかなり大きいことからも、積極的に扱い続ければ、いずれ破滅の見える悪法であると言えます。

マーチンゲール法と同じ末路だったか……
31システムのストラテジー
- 2連勝でシステムリセット
- 9連敗でシステムリセット
- 1,1,1,2,2,4,4,8,8, × ベース金額=ベット金額

$3ベースの例
ラウンド数 | 数列 | ベット額($3ベース) |
---|---|---|
1 | 1 | $3 |
2 | 1 | $3 |
3 | 1 | $3 |
4 | 2 | $6 |
5 | 2 | $6 |
6 | 4 | $12 |
7 | 4 | $12 |
8 | 8 | $24 |
9 | 8 | $24 |
ラウンドに対応した数列 × ベース金額 = ベット金額
数列とラウンド数が固定となる、少し変わったシステムです。
しかし、『1,1,1,2,2,4,4,8,8,』という並びさえ覚えてしまえばいいので、それほど難解なロジックではないと思います。

敗北でもシステムリセットになるのは、結構珍しいよな。

そうね。多くのロジックは一連の中で損失をカバーするのに対して、31システムでは9連敗後の保証は何も無いわ。
31システムの向いているゲーム
基本は高勝率、2倍配当のカジノゲームで用いましょう。
3倍配当以上を狙うと、かなりの高確率で破綻してしまいます。

3倍配当以上はまさにデスロード。
ほぼ間違いなく、どこかで利益を吹き飛ばすわ。

大人しく赤黒やります……。
31システムのメリット

勝利一発でリセットになるマーチンゲール法ほどじゃないけど、一連は結構早く終わる部類だね。

とはいえシステム序盤で連勝しても、利益はそれほど大きくないの。
スタートでベット金額を抑えている特性上、特に初戦連勝は微々たるものとなるわ。
31システムのデメリット
31システム最大のデメリットが、『えっ9連敗もしたの?じゃあ初めからどうぞ』という、投げっぱなしジャーマンな部分。
9連敗を巻き返すロジックは仕込まれておらず、仮にこの低確率を引いた場合、泣き寝入りでまたコツコツ稼ぐほかありません。

50%を9連続ハズす確率ってなんぼ?
試行回数 | 連続確率(%) | 連続確率(1/○) |
---|---|---|
1 | 50 | 1/2 |
2 | 25 | 1/4 |
3 | 12.5 | 1/8 |
4 | 6.25 | 1/16 |
5 | 3.125 | 1/32 |
6 | 1.5625 | 1/64 |
7 | 0.78125 | 1/128 |
8 | 0.390625 | 1/256 |
9 | 0.1953125 | 1/512 |

9連敗の確率はおよそ0.19%(1/512)もあるの。
試行回数を100回とした場合、17.76%でこれは訪れるわ。

ゲッ、意外と高確率に思える……。

ちなみに3倍配当で10連敗する確率も、およそ1.8%と近似値。
あまり変わらない確率で破綻が起きるなら、よりリターンの大きいモンテカルロ法なんかが輝いて見えるわね。
9連敗の回数 | 0回 | 1回 | 2回 | 3回 |
---|---|---|---|---|
複数回起こる確率 | 82.2% | 16% | 1.5% | 0.1% |
更にシステム試行回数100回以内に、9連敗が複数回出現する確率は上記。
大半は0回であるものの、1~2回も現実的な数値となります。

$3ベースでも9連敗で$93の損失だね。
これを2回も喰らっちゃうと、巻き返しは遠いなぁ……。
まとめ:31システムは勝てないロジック

スタイル的には攻めなのに、パンチ力に欠けるのがネックなのよね。

9連敗が『割と頻繁に起こり得る確率』なのもコワイよな。

さらにこのシステムの簡略化版で、WYBWYPシステムというものもあるわ。