
うひゃー、今日もとんでもない高額配当が出てるよー!

そうね。毎日毎日、太っ腹にもほどがあるわ。

でもなんでこんなに大盤振る舞いしてるのに、オンラインカジノって倒産しないんだ?
ということで今回は、オンラインカジノが太っ腹なボーナスやキャッシュバック、更には高額配当を連発しているのに、『なぜか潰れない理由』について深掘りしていきましょう。
なお、主旨は上記ですが、この記事では『一般プレイヤーが勝てるロジック』にも触れています。
これを理解すると、今後のカジノ生活がより豊かで楽しいものになるかもしれません。
カジノ収入の大半はハイローラー経由


はいろーらぁ、ってなにさ?

ハイローラー=High Rollerは、金遣いの荒い人。
いわば、カジノにとっての上客を意味するわ。
カジノによってハイローラーの定義はまちまちであるものの、その重要性には変わりがありません。
ラスベガス、とあるリアルカジノへの取材では、わずか3%のハイローラーが実に80%の売り上げを占めていた、という回答が返ってきました。

な、なんですと!どんな金持ちなのさ……

石油産出国の王族や、某国の政党幹部が挙げられていたわね。
一夜で使う額が、一般人の生涯賃金越えもザラだそうよ。
この手の顧客はカジノ側からしたら絶対に逃せない、それはもうぶっ太いV.I.P.です。
そのため空港内へのハイヤーお出迎えに始まり、高級飲食のサーブ、ホテルスイートの無料予約など、とにかく手を尽くして最大限のもてなしを振るうことになります。

つまり我々一般的な庶民プレイヤーがどれだけ「大勝ちだ!」と騒ごうが、カジノ側からすれば蚊に刺されたようなものなのです。
なぜなら私たちが狂喜乱舞する大当たりと、ほぼ同等の金額をハイローラーは毎分ベットしているからです。

キャッシュフローで言えば、私たち庶民的プレイヤーは、そもそも存在していないのと同義よ。

だから毎週のように、高額の配当を配れるのか……。
私らにしたら高額でも、カジノやハイローラーにとっては、はした金ってことだね。
※ただし、オンラインカジノの場合はテーブルリミット(ベット天井)などの縛りもあるため、リアルカジノよりもかなりハイローラーの定義は広くなります。
億単位のジャックポットで潰れないのはなぜか?


でもジャックポット付きのスロットやルーレットで、億単位の支払いが出たらカジノも厳しいんじゃないの?

ぜんぜん。
むしろ「いいぞもっとやれ!」とガッツポーズするらしいわ。
実はスロットマシーンなどのゲーム機は、カジノ側が定期的に使用料を支払っていることはご存知でしょうか?
このロイヤリティはメーカー側でデポジットとしてプールされ、ジャックポット発動時には全額がその中から支払われることになります。
つまりカジノとしてはジャックポットが出ることは想定済みの事態で、直接財布が痛むことにはならないのです。
※ただし、通常の当たり代金はカジノ持ち。

メーカーへのロイヤリティが高額であることを考えると、逆に「ジャックポットが出てもらわないと困る!」ぐらいの意識かもしれないわ。

なるほど~、第三者であるメーカーに支払い義務があるんだ。

そう考えると、カジノ側の不当なジャックポット無効化を防ぐ一面もあるのかもね。
ジャックポット拒否はあるのか?
ネバダ州やオクラホマ州、またオーストリアなどで一部、カジノ側によるジャックポット支払い拒否のニュースが報道されました。
これらはどのケースもスロットマシーンで、なおかつ機械の故障を理由とした払い出し無効を訴えています。

故障を理由に、支払いを突っぱねただけじゃないの?

前段で話した通り、カジノはジャックポットを引かれても直接的な支払いはしないのよ。
だから経営難や黒字化を目論んだ払い出し拒否は、そもそも無意味ということになるわ。
プレイヤーの何人かはジャックポット獲得の瞬間を撮影しているものの、その多くは『バグによる表示異常』であるとの見方をされています。
リアルカジノでは環境による機器の劣化も早く、メンテを怠るとこうした意図しない誤表示を生み出してしまいます。
オンラインカジノの場合、ソフトウェアのアップデートによるメンテは比較的容易です。
またライセンス発行元による監視体制もあるため、上記のようなジャックポット拒否はほぼ無いと考えて差し支えないでしょう。
真偽は不明なものの、この手の諍いは裁判で争われることになりますね。
しかしジャックポットが『メーカー支払い』である一面を考えると、本当に機械の故障であったと見るのが正しそうに思えます。
いずれにしろこうしたケースは稀で、高額当選時はきっちり支払いを受けたプレイヤーの方が多いとのこと。
なぜ撤退するカジノが出るのか?


でもさ、現実にはリアルでもオンラインでも、経営破綻で撤退するカジノって存在するワケじゃん。

ハイローラーさえ呼び込めれば、カジノは安泰なんじゃないの?

それは恐らく、プレイヤー人口が関係しているわ。
想像してみてほしいのです。
仮にアナタが唸るほどのカネを持つ富豪だとして、ひと気のない寂れたカジノでプレイしたいでしょうか?
チャットの賑わわない寂しいサイトで、大金を投じることに興味を掻き立てられるでしょうか?
ハイローラーも同じ人間、活気ある人気のカジノでプレイしたい
人口の減少はすなわち、ハイローラーを失うことに直結します。
だからこそカジノは小金しか賭けない一般客にも、上等なサービスを提供し続けることをやめないのです。

確かに人が居ないカジノなんて、お金持ちもそうでない人も寄り付きそうもないよね。

キャッシュフローに寄与しない大多数の庶民プレイヤーだけど、居なくなってしまうのも困りものということ。

人が居ない➡人が行きたがらない➡人が居なくなる
負のループで人離れが加速しちゃうのか~。
コンプ(プレイ金額等で貯まるポイント制度)による無料サービスも、すべてはプレイヤー人口を維持するための必要経費。
オンラインカジノで言うと、入金ボーナスやキャッシュバックがこれにあたります。
売り上げにほとんど寄与しない庶民プレイヤーですが、これを蔑ろにすることはカジノの生命線に関わります。
一見矛盾するようですが、これがカジノの経営破綻の実情と言えましょう。
一般プレイヤーが勝てるロジック

ハイローラーの落とす金銭が主だった収入源となるカジノ。
これは逆に捉えると、一般プレイヤーがどれだけ派手に稼ごうと、彼らの懐がたいして痛まないという事実に行き当たるでしょう。

庶民プレイヤーの勝ち金なんて大事の前の小事。
正直、カジノとしては把握するにも値しない日々の雑費扱いだわ。

さながら私らは、大魚に群がるコバンザメ、ってカンジ?

多少のおこぼれが流れようと、微笑ましく見守るだけでしょうね。
もちろん基本的に、ギャンブルは胴元が勝つようにシステムが出来ています。
オンラインカジノの還元率は、94~98%です。
100%を切る場合、長期的に見ればプレイヤー全体はほぼ必ず敗北します。
ただしこれはあくまで、『プレイヤー全体』という大数の括り。
確率の試行には偏りが必ず生まれるため、ある人はジャックポットで莫大な勝ちを得て、ある人は素寒貧になるまで負け続けます。
よって資金維持率やプレイ機種の選定、付与ボーナスの管理をすることで、限りなく”負けづらい”シチュエーションを整えることは可能となるでしょう。

ハイローラーの恩恵にあずかりながら、私らは小さな勝ちを積み重ねるってことか。

派手にお金を使ってくれる富豪が居るほど、その余波で小銭が散らかる寸法ね。
まとめ

良くも悪くも、私ら庶民プレイヤーは業界のメインストリームではないってことね。

けれど、なくてはならないファクターでもあるの。
このあたりは、持ちつ持たれつの関係ね。
我々感覚でいう大金をたまたまゲット出来たところで、カジノ側からすると「コングラッチュレーション!」以外の感想はありません。
その懐の深さに感謝しつつ、遠慮なくカジノライフを楽しむのが庶民派プレイヤーのお作法でしょう。