オンラインカジノのほぼ100%は、トップページに人気機種ランキングを表示しています。
特にスロットのプレイを求める初心者ユーザーはまずもって、「どんな機種が存在するかも知らない」という状況にあることが多く、必然的に推奨された機種を選ぶことも多いと思います。
しかしそのおすすめランキング、ちょっと待った。
実は純粋なプレイ統計以外に、別のチカラが働いていることをご存知でしょうか?
ということで今回は、オンラインカジノの『おすすめ機種』に関するトピックスとなります。
スロットランキングは言語設定に依存している
多くのカジノではランキングの表示形式を、当該サイトで用いている言語設定に依存していることはご存知ですか?
我々の公用語である日本語を使用するのはほぼ日本国のみなので、つまりスロットランキングは実質的に以下のように。
全プレイヤーからもっともプレイされている
日本人プレイヤーからもっともプレイされている
これが実際のランキング統計の取り方となります。
トップページでムンプリやバトルドワーフが人気であると表示するサイトは多いですが、グローバル視点だと実はプレイヤーはかなり少ないです。
海外ストリーマーの配信をいくつか見れば察しはつくけど、かなりプレイ機種は日本向けのオススメと異なっているよな。
日本語設定だと、アニメっぽい絵柄のものが推奨されている気がするわね。
特にJapan Technicals Games社製スロット(代表作:Hawaiian Dream、花魁Dream等)のプレイ層は『日本人:その他』でかなり乖離があると見られます。
これには3×3のパチスロ風グリッドに慣れた日本人が、比較的とっつきやすい盤面であることに起因するでしょう。
海外だと3×3は数十年前のオールドスタイルのため、ほとんど見向きもされません。
リールが少ないと一撃の配当も低く見どころが少ないので、大手プロバイダも望んで開発はしていないですね。
スロットにも『おま国』が存在する
※おま国=お前の国には売らない/遊ばせない/アクセスさせない、のネットスラング。
PCゲームプレイヤーにはお馴染みの造語、『おま国』は一部スロット機種にもかけられています。
この設定はサイトによって異なるため、あるカジノではプレイ可能な機種が、別のカジノでは拒否されることも往々に見られます。
ハイボラティリティ機種、または高RTP機種に多いような印象ですね。
一部機種でこうしたアクセス否認を用いているサイトでは、必然的に言語別でランキングを別個にする必要に迫られます。
日本人ランキングの何が問題なのか?
「べつに日本人に人気な機種のランキングでいいでしょ」
こう思う方も居られるかと思います。
しかしそもそも分母となる、日本人のオンラインカジノプレイヤーはどのくらい存在するのでしょう?
母体となる数が少ないほど、ランキングの精度もあやふやとなるでしょう。
日本人のオンラインカジノプレイヤー数はどのくらい?
これはハッキリとした計算は導けないものの、海外で公表されたある程度のレポートから概算を推察してみましょう。
アメリカでオンラインカジノをプレイしたことのある人は?
2007年に2%、2016年に3%の人がオンラインギャンブルを経験したと答えた。
Gambling.net
イギリスでオンラインカジノは一般的か?
2011年の特定の4週間で、およそ11%以上の英国民がオンラインギャンブルへアクセスした。
Gambling.net
EU圏ではカジノへ対する馴染みが米国よりもかなり上回っており、無料/有料問わずギャンブルを楽しむ人の数が多い傾向にあります。
特にイギリスは抜群にギャンブル好きが多く、オンラインカジノのシェアも強いです。
日本人ユーザー数に関するソースは乏しいですが、米国よりも浸透率が低いことを鑑みると、およそ1%がオンラインカジノプレイヤーであるとされています。
ここではざっくりと、オンラインカジノプレイヤー数を試算してみました。
国 | ユーザー数(人) |
---|---|
イギリス | 733万=(6665万*11%) |
アメリカ | 656万=(3.282億*2%) |
日本 | 126万=(1.265億*1%) |
ただし単に経験が一度でもあるのと、常態的にプレイしているのはまた別のことなので、実質的なユーザー数はもう少し控えめであると予想されるでしょう。
またスロットをプレイしないテーブルゲーム専も存在することを考えれば、100万人に満たない数値が潜在的なユーザー数かと思われます。
100万人のシェアの行方
現行の勢力図としては、日本人向けオンラインギャンブルはベラジョンカジノの無双状態であり、またサイトを訪問する顧客のおよそ96%以上は日本人で占められています。
そしてベラジョンでは直近の数値で、月に約2,200万回の閲覧があり、その内の46%ほどがお気に入り(ダイレクト)からの直接訪問を占めています。
つまりおよそ、1千万回は常連の再訪問によるものです。
もちろん1千万がそのままユーザー数とイコールではないものの、かなりの固有訪問者を抱えていることは間違いないでしょう。(見込みユーザー数は10万人以上とされています。)
かなり話が逸れてしまいましたが、
要は「ベラジョンほど日本人分母が大きければランキングの精度は高い」というのがポイント。
逆説的に言えば、
「ベラジョン以外のカジノで用いられる日本人向け人気機種ランキングは、そこまで高精度ではない」と導けるでしょう。
“プレイさせたい機種”をおすすめする手法
例えば ➡ 本日のシェフおすすめなランチメニュー
例えば ➡ 書店の平積み&ポップでの推し
世の中には「何をもってオススメかはよく分からないが、サービス側から推奨されるメニュー」というものが存在します。
ある時は在庫一掃のためだったり、ある時は純粋に職人気質で顧客に良いモノを提供したい時だったり。
これらは様々です。
オンラインカジノでもそれは同じで、意図的にプレイヤー数を増やしたい機種には、トップページの上位から簡単にアクセスできるようにリンクを組み、「人気機種ですよ!」と宣伝する場合があります。
これは「鶏が先か、卵が先か」問題によく似ています。
『人気だから上位ページに表示されるのか』
『上位ページに表示されているから人気なのか』
ということ。
なんだか徐々に、禅問答みたいになってきたので軌道修正しましょう。
参考資料:レオベガスの場合
ここでは参考までに、業界大手のレオベガスにおけるスロットランキングを引用してみましょう。
月平均の訪問数はベラジョンに次ぐ多さですが、顧客属性の1位はカナダ人と、英語圏に強いサイトであることが分かります。
よって本ランキングも、分母数の多い英語ユーザー向け(or全ユーザー)の統計であることが窺えます。
1位:Book of Dead
Play’n Go社の大鉄板、Book of Deadはやっぱり強かった!
ローカライズにかかわらず、全世界で未だに人気であることがこれで判明。
今では見慣れ過ぎたシンプルなゲームデザインですが、まったく衰えを見せない勢いがあります。
ただしレオベガスではキャンペーンでこの機種のフリースピンを配布していることもあり、リアルマネーでのプレイに限ると、やや総数は減少するとのことです。
2位:Starburst
コチラも頻繁にフリースピン対象機種としてサービス配布を受ける、NetEntの人気機種。
日本人プレイヤーだとあまり馴染みが無く、見た目にも派手さはありませんが、これでもかなりの定番機械です。
この機種は2Way Pay方式を取っており、払い出しが右からも行われます。
その為爆発力はかなり控えめに抑えられており、低ボラティリティで遊べるのが本機の特徴。
主にハイローラーが多額のベットでヒリつきを味わったり、ボーナスの条件消化に使われることが多いですね。
フリースピンを搭載していないぶん、通常スピンのコイン持ち/配当額共に高い水準を保っています。
3位:Buffalo Rising Megways
恐らくメガウェイと聞くと、思い浮かぶのはゴンゾーでしょうか?
しかし世の中には、もっとたくさんのMegaways作品がありますよ!
本作は『獣版ボナンザ』とでも呼べばいいでしょう。
ベーシックなMegaways機能のみを備えた、スタンダードで硬派なゲームシステムを用いています。
ただしミステリーシンボルの搭載がボナンザとはやや異なり、破壊力ではコチラの方が勝ることうけあい。
4位:Who Wants to Be a Millionaire
みのもんたの『クイズ$ミリオネア』といえば、かつてお茶の間で視聴者をハラハラさせた一獲千金番組。
本機種はそのオリジナル版の『Who Wants to Be a Millionaire?』をスロットゲーム化し、Megawaysの荒波でお届けする爆裂機種です。
フリースピン突入前の4択クイズがとにかくアツく、最高報酬の50スピンまでは過酷なデスロードが待っています。
しかしこの機種は人気に見合うだけの面白さを持ちながらも、あまり日本ではポピュラーでないのが現状です。
試しに一度だけでもフリースピンまで粘ってみてください。その魅力にとりつかれると思いますよ。
正解発表の間の取り方が、本当に絶妙でついつい祈っちゃいます。
5位:LeoVegas Megaways
レオベガスではオリジナルのスロット機を独占配信しており、その名も『レオベガスMegaways』といいます。(開発:Blueprint社)
本機は通常スピン以外にも、指定スピン数を指定Megaways以上でスピンさせる”Megawaysホイール”か、あるいは直接のボーナスバイを選ぶこともできます。
Megawaysホイールからマックスの117,649Megawaysが出た時は、かなりの期待を感じざるを得ませんね!
ホイールは20倍というお手頃価格で購入できるため、割と気軽に買っていけるのがウリですね。
遊びかたの幅が広い上にボラティリティも高いため、多くのユーザーに好まれるスロットです。
コケることの多い独占配信で、ここまで成功している機種は珍しいです。
6位:Bonanza
BigTimeGamingの原初にして伝説の幕開けとなった、Megaways機能の雛壇。
今となってはクラシカルな佇まいすらも漂わせる至高のシステムは、延々とユーザーを魅了し続けています。
直近で出たMegawaysタイプの機種と比べるとやや簡素であるものの、余計な部分が削ぎ落とされているという捉え方もできるでしょう。
ポヨヨン、ピィーッ! がいつまでも耳にこびり付いています。
7位:Dragon’s Fire Megaways
こちらもMegaways機能付きのドラゴンズファイア。
もう時代は、メガウェイ大航海時代と言っても過言じゃないぐらいに流行してるんです!
フリースピンでは、始動時にランダムワイルドが発生する部分がキーとなる本機。
爆発的な配当も多数報告されており、ハイボラティリティな荒波機種に軒並みを連ねています。
8位:Hot Spin
フォーチュンホイール+5×3リールの、かなりクラシックな雰囲気の漂うスロット機。
iSoftBet社からリリースされたこの機種は、シンプルなゲーム性ながらも、上下のシナジーで楽しみが多く、案外忙しいタイプのスロットでもあります。
一度プレイすると、見た目以上に面白いスピンであることに気付くはず。
ランキングは予想通りでしたか?
恐らく多くの日本向けランキングに慣れ親しんだ方には、Book of DeadやStarburst以外の機種が初見ということも少なくないのでは?
実際にはもっと膨大な数の楽しいスロット機種が世の中には多数存在しており、正直、紹介し切れないほど無数に散らばっています。
下記の記事から、色々な機種の概要を知れるので参考までにどうぞ。
まとめ:自分でプレイ機種を掘っていくと更に楽しい
オススメ機種を鵜呑みにしてプレイするだけでは、真にカジノスロットを楽しめているとは言えません。
世には膨大な数のスロット機がリリースされているので、じっくりと自分に合うモノを吟味していきましょう。