カジノスロットのデモとリアルは挙動が違うのか?【RTP変更問題】

ゲーム紹介

大半のオンラインカジノはデモプレイ機能を備えており、会員登録をせずともファンマネーでノーリスクにスロット機を遊ぶことができます。

しかしプレイヤーの中には、「デモで大勝したから入金したのに、リアルではぜんぜん挙動がちがう!」と憤る方も居るようです。

それでは今回は、『カジノスロットのデモ機とリアル機では、挙動が異なるのか?』という疑問に深く突っ込んでいきましょう。


最初に結論:デモとリアルは同じ挙動である

真実か嘘か

お急ぎの方向けに、まず最初に結論から申し上げると、

世の中の99.9%のデモプレイ機は、リアルと同じ挙動をする

ということ。

RTP(還元率)の変更やボーナス確率、フリースピンの内容を都合の良いように変えるなんてことは、まったく行っていないと見るのが正しいでしょう。


ねるこ
ねるこ

それでは以下で、その理由を解説していくわね。

コード、システム変更にかかる労力

code

オンラインカジノがプロバイダから配給されたスロットゲームを、自分たちの都合が良いように変更することは可能でしょうか?

還元率の計算は難しい

RTP(=ペイアウト計算)は緻密な計算の元に成り立っており、わずかにシンボルの出現率が異なるだけでも、かなり大きな変化が生み出されてしまいます。

お試しのプレイヤーに見破られないように偽装するには、小数点以下の細かな調整を繰り返し行っていかねばなりません。

果たしてそんな労力は、集客に見合うほどの労働でしょうか?

そもそも技術的に難しい

ひと言に『プログラミング』と言ってもその種類はさまざまで、サイトデザインが出来る人が同じようにゲーム開発をできるかと聞かれたら、答えは「畑違いでしょう

つまりカジノ運営者はゲームコードを書ける人材をまずは雇う必要があり、更にその人物がデータ改竄(つまり一種のハッキング)を可能なスキルを有していることが条件です。

果たしてそんな人件費は、費用対効果に見合うのでしょうか?


ねるこ
ねるこ

ということで、オンラインカジノ運営者が自らの手でゲーム機を改竄するのは、あまりにもメリットがないことが分かるでしょう。

りっと
りっと

しかも年にリリースされる機種ぜんぶにこれを施すと考えたら、どうにも割に合わないのは間違いないよな。


プロバイダに発覚するリスク

さて上記までの問題をクリアしたとして、では「コード改竄がプロバイダにバレたら?」というリスクを常にオンラインカジノは抱えることになります。


実はカジノへのゲーム配給は、プロバイダ側から拒否も可能なことをご存知ですか?

信頼できるオンラインカジノのみへゲーム配給を行う」という理念を掲げるプロバイダは少なくありません。
NetEntやMicrogaming、evolution社のゲームをラインナップに並べているというのは、それだけで価値を認められたカジノであるという証なのです


よって自社の意図した挙動と異なる、不正ゲーミングをたとえデモプレイだけでも行っているカジノに対して、プロバイダがどう考えるかは想像に難くないでしょう?

不正カジノへゲーム配給していることを知られれば、プロバイダの価値が落ちてしまうからですね。


りっと
りっと

けど実際に、バレるもんかな?
黙っていれば分からないかもしれないじゃん。

ねるこ
ねるこ

実際に発覚しないにしても、いざバレた時のリスクが大きすぎるのがポイントね。
今まで遊べていたゲーム会社が、ある日突然すべて撤去されたらプレイヤーとしてはどう感じる?

りっと
りっと

あー、たしかに。
「もうこのカジノはヤメとくか」ってなるかも。


ただし上記は信頼できるカジノ&プロバイダに限定した話で、実は共に悪徳の運営をしている会社も世の中には存在しています。

詳しくは詐欺カジノの特徴でお伝えしているので、そちらも良ければご覧ください。


プロバイダがデモ機を特注する可能性

ではプロバイダが自ら、「このデモプレイ専用の特注モードを使わせてあげるよ」とカジノ側に供与する可能性はどうでしょう?

日本のパチスロでは、こうしたデモ機でのセールスが一般的ですね。
好きなフラグを任意のタイミングで引かせるものです。


もちろんプロバイダが有するデモモードは存在するでしょう。
YouTubeなどへ販促用のクリップを流すため、またはデバッグでの挙動確認には必須だからです。


しかしそれと、オンラインカジノへ特注のデモ機を提供するかは、また別の話になってきます。


プロバイダがオンラインカジノ用に、特注のRTP盛りバージョンを提供するメリットは?

「契約獲得に繋がる」「自社製品を良く見せられる」

こんなところでしょうか。


しかしバージョン違いを提供するということは、それを意図しない運用方法で扱われるリスクも含みます。

場合によってはリークされる恐れもあり、そうなれば必然的にプロバイダの信用を落とすことに繋がるでしょう。


ねるこ
ねるこ

わざわざカジノ用に、別パターンのデモバージョンを作るなんて労力のムダ。
また発覚した時のリスクも大きいので、プロバイダが自主的に提供するメリットはゼロね。

りっと
りっと

そもそもデモバージョンでの販促をしていない会社も多いね。
ストリーマーのBIG WINで宣伝してもらうほうが、よっぽど人気機種になるよ。

更にカジノからの配給依頼は人気ゲーミング社であれば引く手数多であり、そもそもこのような小細工を弄する必要がないこともお忘れなく。


ただし還元率違いの設定変更は存在する

しかし忘れてはならないのは、カジノスロットには設定変更がちゃんと存在していること

「スロットはどこのカジノでプレイしても同じ」という意見がありますが、それは誤りです。

詳しくは別記事の『カジノスロットの設定変更について』で記しているので、興味があればご覧ください。


ライセンス元に発覚するリスク

プロバイダの目を誤魔化せたとして、では次にライセンス元からの監査はどうでしょう?

カジノライセンスを発行している政府では、定期的な業務体系のチェックを行います。

これはかなり厳正で、資金の流れから不正ゲーミングの摘発まで、かなり根を入れてみっちりと行われることで知られています。

そしてその中に、デモ機のRTPチェックが含まれていたら?


ライセンス失効はオンラインカジノにとって最も避けるべき最悪の事態で、仮に処分を受ければほぼサイトは潰れたも同然。

再び取得するには膨大な資金と時間を要するため、想像するだけで恐ろしい罰則となっています。

しかもドメインでなく、責任者自身にペナルティが課されるので鞍替えも容易ではありません!


ねるこ
ねるこ

これが利益に直結する部分ならまだしも、たかがデモ機というのがキモね。
こんなつまらないことでライセンス取り消しの恐怖を味わうなんて、どう考えても割に合わないでしょう?

りっと
りっと

遊びで大炎上……。なんかバカッターに似てるかも。


ただし発行されているライセンスの種類によっては、厳しい検査や罰則を設けていない可能性もあります。
以下では無条件で信頼可能なライセンスを紹介しているので、参考にしてみてください。


そもそもの話:デモでどれだけ新規を獲得できる?

「デモプレイで大勝したので、気分が良くなって登録した」

今回の話題は、こうした経路でカジノに登録する人だけに的を絞った疑問です。

しかし実際問題として、このような新規顧客は全体からするとどれだけ存在するのでしょうか。


恐らく、1%ほどにとどまるのでは?


デモ機をプレイする人のほとんどは、「ゲーム性の確認」「サイトスピードの確認」「遊びor検証」のような動機でスピンを開始していると思われます。

そこで大勝したからと言って、入金までこぎつけるようなプレイヤーはほとんど存在しないのが実情でしょう。

多くの人は、少し挙動を確認したら満足してリアルプレイに移行するハズ。

ここに多くのリソースを割くよりかは、別のアプローチで新規を獲得するように考えるのは自然ではないでしょうか。

少なくとも、マーケティングを考える人のほとんどはそうするはずです。


まとめ:デモ専用機にはデメリットだらけ

  • ユーザーにバレると信用を失う
  • プロバイダにバレるとゲーム配給を失う
  • ライセンス元にバレると運営資格を失う
  • そもそもデモ挙動を使うメリットが極小

上記のリストをご覧になれば、オンラインカジノがデモ専用挙動を用意するうまみが少しも無いことを理解できると思います。


りっと
りっと

言われてみれば納得。
かかる労力を考えると、実装する手間にまるで見合わないよな。

ねるこ
ねるこ

スロットの波なんて流動的なもの。
デモで調子が良い時は、リアルでプレイしていれば調子良かったハズなのよ。

数字での証明には至りませんでしたが、とはいえ個人のRTP値なんて収束しないのが当たり前の世界。

数百から数千プレイごときではまるでお話にならないため、ならばと今回は、状況証拠からデモモードの存在を否定してみました。


もちろん世の中には、不正なプログラムで実機とは異なる挙動を示すスロット機を使用している業者も存在するでしょう。

しかし信頼のおけるオンラインカジノにおいては、そういった疑念はハナから不要なのが実情です。