
なんか同じスロット機種でも、カジノが変わると勝てないような気がするんだよな……

ああ、それね。
気のせいや勘違いじゃなく、実際にそうなっているから。

えッ!?
結論:オンラインカジノのスロットは設定変更アリ

さて初めに申し上げると、オンラインカジノのスロットはサイトごとに設定変更が可能です。
プロバイダの還元率(RTP)公称値はあくまで最高値で、気付かずにそれ以下の設定でプレイさせられている可能性があるのです。
もちろんMAXのRTPで設置しているカジノもありますが、そうでないところも確認済みです。
これを知らないと、「ペイアウトの高い機種だから負けづらいはず」と思って回した機械が、実はてんで見当はずれの低機械割だった、ということに見舞われます。

ってことは日本のパチンコ屋みたいに、台ごとに設定がちがうの?

厳密には『同機種でもカジノ毎に異なる』が正解ね。
プレイするカジノが同じである限りは一緒よ。
Play’n GoのRTP仕様騒動
スロット機のRTP変更が取り沙汰された始まりは、aboutslots.comにてある一件の投稿がされたことが発端でした。
SHOCK!!! Casino owners may change RTP in Play N’GO slots!
(意:ショック!カジノオーナーはPlay’n GoのスロットのRTPを変更してるかも)
騒動をまとめると、
おおむねこうした経緯があります。
これにより「どこのカジノでプレイしても条件は同じ」という土台が覆ることとなり、よりカジノ選びが重要視されることとなったのです。

84.0%はエグいな……
相当な欠損が出るレベル。

さすがにLow設定を扱っているカジノはそうそう見つからなかったけども、Middle設定なら見つかったわよ。
96%➡94%なら、それほど大きく違和感を感じづらい違いよね。
実際にチェックしてみた
カジノ名は伏せますが、実際に”Middle設定”を実装している『Book of Dead』をどうぞ。

Book of DeadのRTP公称値は『96.21%』ですが、上記は『94.25%』であることが分かりますね。
これでカジノスロットにも設定が存在していることが理解できたと思います。
NetEntやRed Tigerも設定変更アリ
Play’n Goのみならず、その他のプロバイダが配給するスロット機でも設定が存在することは確認済みです。
どのプロバイダが自社製品に設定を盛り込んでいるかは明らかにはなっていないものの、『おおむね全てのスロット機には設定が存在する』と考えておく方がベターでしょう。
実際にいくつかのプロバイダで表記されるRTPを確認したところ、かなりの確率で公称値との食い違いが見られました。
よって初めて触るスロット機の場合、まずはヘルプから実際のRTPを調べることをオススメします。

おいおいマジか……
今までプロバイダの言ってる数値だけを鵜呑みにしてたよ。

まぁ普通に考えて、ペイアウトを設定できないと不便でしょう。
台所事情は各カジノで違うのだから、キャッシュフローの調整に最適なポイントだもの。
RTPはどこから調べられるのか?
機種ページからRTPを調べるのはカンタンです。

ヘルプやインフォメーションなど、機種に対する説明書きがある部分をクリックしましょう。
おおよそどのプロバイダであっても、これらのページ内にRTPは記されています。

Ctrl+Fキーから、『RTP』を検索するとカンタンに見つかるわよ。
カジノはいつでも設定(RTP)を変更できるのか?

たとえば、「今日は土日だから下げるか」「コイツは勝ち過ぎだから下げてやる」
みたいなコトはされちゃうの?

答えは、「できない」
カジノスロットは日本のパチンコ屋とは違って、気軽に閉店時に設定を打ち変えたり、ましてやプレイ中にRTPをチェンジすることは不可能なの。
カジノの運営ではオンライン/リアルを問わず、RTPの変更(EPROMチップやソフトウェア更新)をするためには、大半の地域で管轄地区/ライセンス元へ届け出を提出する必要があります。
これらは書類の提出や公正なテストを通すことから、かなり手間のかかる大作業に分類されます。
つまり、ペイアウト変更で小金を稼ぎたいと考えるのは、とてもとても割に合わないのです。
よってプレイ機種が急激に調子を落としたりしようとも、それはRNG(乱数発生器)の気まぐれです。
違法な遠隔行為や、プレイ中のRTP変更を疑うことに価値はないのです。
カジノスロットの設定変更は悪か?
プロバイダの公称値ぴったりで遊戯させないことは、果たして悪でしょうか?
もちろん自分が想像していたRTPよりも低い値でプレイしていたことを知れば、大半の人は怒りも湧くでしょう。
しかし前述したようにも、多くのカジノは機種ページにきちんと実際のRTPを表記してあり、それは誰でも閲覧できる状態にあります。
還元率を誤魔化し、プレイヤーを騙しているならまだしも、わざわざ中身が見えるように説明書きをした上で提供しているのであれば、それはある意味、親切なはからいであるように思えないでしょうか?

言ってしまえば、RTPの誤解は単なる不注意でしかないわね。

まぁたしかに、隠蔽されているなら悪質だけど、限りなくオープンだもんな。
設定の見えないパチスロに比べたら、いくぶんか心に平穏はある。

ちなみにパチスロオワコン問題については、コチラの記事で解説しているわ。
そしてもちろん、これらを供与するプロバイダにも罪はありません。
設定を組み込んでスロット機を販売しようと、結局はそれを扱う者次第です。
還元したいと考えればデフォルトで運用すればいいし、絞り取ってやりたいと願うならば、最低値で設置すればいい。
プレイヤーにはそれをキャッチする手段が用意されており、またカジノを選ぶ権利も同じく。
つまり、なにひとつ問題などありはしないのです。
しかししかし。
中には親切さを感じられない、限りなくグレーに近いスロットの提供をしているカジノも存在します。
RTP表記のない機種には注意せよ!
ここでは例をあえて出しませんが、中にはヘルプページや機種概要、どこを見ても『RTP表記がされていない』スロットも存在します。
同じ機種でもカジノ間でこれは異なり、あるところではしっかり示されているRTPが、あるところでは一文削除されていたりも。

機種ページをくまなく探してもRTPの表記がない場合、ベットするのはヤメた方が無難かもしれないわ。

サポートに問い合わせると教えてくれる場合もあるらしいけど、そもそも機種ページに記載がない時点でちょっとオカシいよな。
RTPの変更自体は悪ではありませんが、意図的にRTPを隠すのは悪です。
こうした機種をプレイすることは、大きなリスクを抱えることを自覚しましょう。
設定変更のできないプロバイダは?
筆者がこれまで多数のカジノでインフォメーションページを確認した結果として、
- Big Time Gaming
- Yggdrasill(ユグドラシル)
この二社では、RTP値を変更している機種が見当たりませんでした。
もちろん機能自体が内蔵されながらも使われていない可能性もあるものの、他プロバイダの設定がすべてミドル以下である中、この二社だけを通常運用しているというのはやや奇妙だと思います。
ということで筆者個人としては、この二社であればRTP変更を疑わずにプレイしているのが現状です。